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FAQ

きものをいつもキレイに保ちたいとは思っていますが、着るたびにクリーニングというわけにもいきません。
どのようなタイミングでクリーニングすれば大丈夫でしょうか?

一度着用をすると、ファンデーションや汗などが襦袢やおきものに、付着する場合があります。帯回りもシワになるので細目にお手入れをした方が長く着用することができます。
特にシミや汚れがついた後、何日も放置してしまうと落ち辛くなったりします。特に体液や血液はタンパク質を含んでいるのでお早めにクリーニングをすることをお勧めします。

母から譲られたきものなのですが、着る機会がなくてずっと閉まっておいたまま。
この間、久しぶりに出したらシミがついていました。いつついたシミかは定かではありません。
何十年もたった古いシミでも落とせますか。

単なるシミであれば、古いものでも落とせます。完全に落ちなくても、色掛けなどの加工をすることで目立たなくできます。
ただし、シミが黄変してしまったり、カビが生えているとちょっと厄介です。
ある程度の修復は可能ですが、元通りにならない場合もあります。

丸洗いしたら、金箔が剥がれてしまったりしないでしょうか?

事前に箔が落ちないか、チェックしてから丸洗いをいたします。
また、当社では、おきものの表面をゴシゴシこすったりするような事はありません。専用の機械で丸洗いを行うため、箔が落ちてしまう心配はありません。

丸洗いで落ちない汚れはありますか?

丸洗いで落ちるのは、表面についたほこり汚れのほか、油性の汚れです。汗、飲み物など水性の汚れは丸洗いでは落とせません。
その際には、シミ抜きで対処します。また、シミ抜きに関してご希望があれば、事前のお見積りを致します。

母の形見なのですが、私には小さく着られない。何とかなりますか?

まずは、おきものの状態を確認させてください。お仕立直しをするにあたり、おきものの状態に問題ければ採寸を致します。
もし貴女様の現在ご着用できるおきものと、襦袢がございましたら同寸でお仕立いたします。ただし、大きいサイズを小さくすることは出来ますが、小さいサイズを大きくは出来ません。
お直しをするおきものと、お直し後のおきものの寸法のご確認は入念にさせていただきます。その後、シミ抜きのご相談や洗い張りといった加工を進めていきます。

洗い張りってどのようなものなのでしょうか?

京洗いが仕立て上がりのまま専用の機械で洗うのに対し、仕立てを全部解いて反物の状態にしてから、水で洗うのが洗い張りです。
長年着用して汚れのひどいものや、お嬢様に譲られる場合などに洗い張りをしてお仕立て直しされるとよいでしょう。その際、胴裏や八掛けを新しいものと取り替えるのもきものをリフレッシュさせるひとつの手段です。

汚れ、しみなどを発見したときに自分で出来ることはありますか?

おきものの生地はとても繊細です。
ご自分で何とかしようと思わずに専門家に任せるのが一番です。
できる限り早く持ってきていただければ、より汚れやしみは落ちやすくなります。そのときにしみのある箇所に糸印などで印をつけていただくとスムーズに対応することができます。

衿汚れが気になるのですが丸洗いが必要ですか?

衿だけ、袖口だけといった部分的な汚れ落しも承っております。

総刺繍のきものですが、刺繍が毛羽立ったりしませんか?

丸洗いで刺繍の美しさを損なうことはございません。

しまっておいたきものを出したら、つけた覚えのない醤油のようなシミが沢山ありました。
どうしてなんでしょう?

比較的多いご質問で、これは「黄変ジミ」と呼びます。どのようなシミがついても時間と共に黄色く変化していき、もっと進むと茶色く濃い色になります。
シミは変色するまでだと洗い落とせますが、このように変色が進むと漂白して補正しないと効果は得られません。費用が高くついたり、直らない事もあります。
シミがついたら早めにご相談ください。